会計嫌い

  • 2011/07/18(月) 13:07:18

僕は、会計が苦手だし嫌いだ。
簿記3級の勉強も前期課程の2年の後期で初めてちゃんと見てみたくらい。

先日、久しぶりにゼミで白熱した話題があった。

IFRSの適用を受けて、
会計のルールが変わると、企業の戦略は変化するか

するわけない。会計の方法で企業のコンセプトが変わってしまったら、
人の創意工夫がそもそも浮かばれない。

ファイナンスや経済の分野の院生はみんなそう考えるから、
この話題は、斬新だった。

会計は、企業経営の事後評価であって、会計の仕方の変更は、
企業のコアな戦略形成に影響しない。


これが僕たちの考え方です。

少なくともファイナンスや金融経済学を勉強しようとしている仲間からすれば、
企業の価値を手元流動性(short-term liquidity)や流動性選好(liquidity preference)
の枠組みで測定しようとします。

投資はあくまでも、市場の利子率との関係で偶然決まる。市場の偶然に任せて
企業家は資金調達する。
銀行の利子が上がれば、家計や企業の貯蓄資金が銀行へ流れ、
利子が下がれば、株への投資が積極的になされて株価が上がるだけ。


投資自体は、企業戦略とはあまり関係ない話だ。

ところが、最近、IFRS(国際会計基準)への適用が話題になっていることもあり、
不確実(Uncertainty)な将来のリターンを獲得するための支出、「投資」の一部は「費用」だと
いう論客がでてきた。

普通、会計の視点では、
一生懸命に工夫して稼いだ業績が、全体として勘定されてBSに反映される。
新規事業や商品開発は常に赤字の山だ。
将来のために「一生懸命に工夫」することは、
本当は、「費用」ではなく「投資」であるべきだ。


いい品や斬新なサービスが市場に出回って浸透するまで、
一体どれだけの人の苦労が蓄積されているだろう。
それらがことごとく「負債」ならたまらない・・。

IFRSで適用になる、マイレージなどの
ポイント引当金の負債の計上もその一つ。

例えば、販売対価として50,000円を受け取り、
5,000円分のポイントを発行した場合は、売上に計上できる金額は、
50,000円ではなく、45,000円。5,000円分は繰延収益として計上、
ポイントが使用された時に収益として計上される。


IFRS適用後には、短期的には、売上繰延が増えて、負債の金額は大きくなる。
ポイントの100%使用率は現実的な数字ではなく、実際は50%も行かないだろうから、
企業は売上繰り延べを収益に計上する機会も乏しく、ますます、負債が増えることになるわけです。
そもそも、ポイントは、機械やハンコで処理するだけのこと。
手間のかからない顧客獲得のための創意工夫です。

投資と考えて、負債に計上しなければ、
企業は安定して将来の戦略を練ることができるはずなのだ。
(少し暴論ですが)

会計について、大きいことを言える口では決してないけど、
顧客獲得のための創意工夫が少しでも、
積極的に評価されるような仕組みなってほしいと思う。


Babbie